〇人口減少が止まらない。1人の女性が産む子供の数の指標の出生率は、去年が1.30で6年続けて前の年を下回っている。去年1年間に生まれた子供の数は811,604人で前の年より2.9万人余り少なくなっている。これは明治32年に統計を取り始めてから最も少ない。一方死亡した人は戦後最も多く約144万人で67万人増えた。この結果、自然減は62.8万人と減少幅は過去最大となった。
厚生労働省は出生率が低下していることについて、10代後半から40代の女性人口が減少しているうえに、晩婚化で出産する年齢が高くなっていることも影響しているとみている。また年金問題やコロナ感染拡大など先行き不安なども原因となっているのではないかと思われる。少子化は国力を弱めることになる。労働や結婚、子育てなど総合な少子化対策が不可欠だ。