〇18日、原子力規制委員会は福島第一原発の処理水を海に流すことを了承した。政府は昨年4月に、敷地内での処理水の保管は何れ限界になることから海洋放出することを決定した。
核燃料はほぼ全量が溶解している。これを冷やした冷却水は放射性物質を含んでいるため浄化処理し、処理水として敷地内にタンクで保管している。処理水には除去が難しいトリチウムなどの放射性物質が残るため濃度を国の基準以下に薄めて海底トンネルから海洋に放出する。
環境省や原子力規制庁なども海域の調査を強化している。しかし地元や漁業者は風評被害を最も懸念している。政府と東京電力は関係者の理解をどのように得るかが大きな課題となっている。